数ある呼吸器疾患の中から、現代においてよく見られる代表的なものを紹介しましょう。
なお、呼吸器疾患は気道や肺にかけて発症する病気のことで、症状として息苦しさや咳、痰などが見られることが多いです。
それぞれ、どのような症状が現れるかを知っておくことが、早期の対応やケアに非常に役立ちます。
一般的に知られる吸器疾患の一つが、肺炎です。
肺炎は、細菌やウイルスが肺に感染することで起こる病気です。
高齢者や慢性疾患を持つ方では、特に重症化しやすいため、注意が必要です。
高熱や咳、痰、息切れなどを訴えるケースがよくあるため、その際には肺炎の可能性を疑う思考を持つのが懸命です。
また、予防にはワクチン接種が有効とされています。
次に、慢性閉塞性肺疾患(COPD)についても覚えておくと良いでしょう。
COPDは、主に長期的な喫煙が原因で、肺に炎症が起きて気管支の通り道が狭くなったり、肺胞が破壊されたりする病気です。
患者さんは長年の咳や痰、そして進行性の息切れを感じます。
喫煙者の方が罹患した場合は、禁煙を強く推奨することが求められます。
さらに、結核も根強く広がりを見せている疾患の一つ。
これは結核菌によって引き起こされる肺の感染性であり、長引く咳や痰、微熱、倦怠感などがあるのが特徴です。
1945年頃までは、結核は日本人の死亡原因のトップに君臨し、不治の病として恐れられていました。
しかし現在は、治療法が確立され、死亡者・死亡率が大幅に減少し、もはや過去の病気として認識されがちです。
ただしその一方で、毎年1万人以上が罹患し、約1500人が亡くなっている現状もあります。
患者さんが減少したからといって、油断は禁物であり、結核患者の減少による関心の薄れに注意喚起がされています。
実際の結核の診断には、胸部X線撮影や痰の検査が必要です。
呼吸器疾患の重症化を防ぐには、こうした早期発見のための検査と、適切な薬物治療が欠かせません。